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知事の「リニア部分開業」発言
2022年08月26日
「他の知事さんたちとですね、意思疎通を図りながら」とはいうものの
またまた、波紋がひろがるのか?
知事の「リニア部分開業」発言
 
既に、愛知県の大村知事は25日の記者会見で、リニア建設促進期成同期成同盟会に加入する際に「品川ー名古屋開業後に大阪全線開業を前提にする立場を共有する、との文書をもらった」と経緯を説明。
その上で「発言は自由だが、そこに乗る人がいるのかを考えると現実問題、事業として成り立たない。り得ないということは申し上げておきたい」と強調した。
 
以下は、8月23日の「知事定例記者会見」での記者とのやり取りです。
 
(記者)
リニアのところで、ちょっと改めてお考えをお聞かせください。
先ほど甲府と神奈川新駅の部分開業の話、言及があったと思うんですが、以前、甲府と品川間の先行開業というお話もちょっと出たような記憶があるんですが、南アルプストンネルの問題、静岡工区の問題が解決されるまでは、先行開業あるいはその部分開業をしたらいいというようなのが知事のお考えなんでしょうか。
 
(知事)
もともと部分開業という言葉は使われてなくてですね、中央新幹線の小委員会、あるいはJR東海さんのご見解によれば、暫定開業という言葉なんですね。中央新幹線小委員会の全体の最終答申というのをご覧なりますと、附帯意見にも明記されておりますけれども、品川大阪間が繋がって初めてこのリニア新幹線の意義が発揮できるのだということなんですね。
しかしながら、JR東海さんは、民間企業であり、自由な、その経営の自由と、同時にまた投資する自由といいますか、こうしたものを確保するということもございまして、中央新幹線小委員会の意見とは別個に、ご自身の経営判断として、二段階方式でやると言われたわけですね。
それは従って、私の言葉で言うと部分開業をですね、彼らの言葉で言うと暫定開業なんですね。暫定開業をするためにはですね、ターミナルがないと駄目なわけですね。
で、ターミナルは今、一つしかないわけです。甲府だけです。
運転手はいませんから、全部この甲府のターミナルでコンピューター管理をしてですね、超伝導のリニアを動かすということですけども、向こうに駅がないから戻ってこられないわけですね。
だから一番最初にできるべき駅というのは、南アルプスを通るってのは今こういう議論をしてる最中ですから、一方、大月ではもうできてるし、その向こうまで掘られていると、そして神奈川新駅、これは神奈川県知事さんがですね、国策だから2027年開業を絶対目指すんだと、再三再四おっしゃっておられますので、まずはですね、神奈川ですね、そういうその約束通り使命を果たしてるんだということで、JR東海に協力されてるに違いないと思います。ですから仮に相模原駅、相模原市にできるであろう神奈川新駅ですね。ここができれば、神奈川新駅に行けば、そのままこの今度は料金を払って甲府に行ける、その反対も可能ですね。
あそこは町としては、地名として橋本だと思いますけれども、あそこには京王線も来ております。ちょっと離れますけども、圏央道も走ってるということで、そういう意味でですね、その橋本あたりからこの甲府にですね、行き交うことが一種この暫定開業として、唯一可能な場所であるというふうに私は今のところ思っております。
しかもあの部分開業を品川甲府って言ったときにはですね、まさかその調布市でですね、これを外環掘ってるときですけれども、道路が陥没するとか、あるいはその調査掘削をして、品川北区の北工区のところでですね、300mの掘削予定ところが50m掘ったら、なんともうこれ機械が動かなくなってしまって、だから地質と機械が合わないというふうな状態でしょう。
従って、この品川工区まで一気に行くのはですね、なかなかに大変だということは、現状を見ればわかりますね。
従ってまずはですね、リニアの建設促進をするためには、二つの駅ができてあれば何とかしかも一方はターミナルじゃないといけないと、現状ではですね、名古屋もまだできてません。大阪はもう全く何もありません。品川は今そういう状況になってるとあれば甲府でですね、東の方向に掘っていった神奈川新駅しかないと。したがって、私は神奈川新駅はですね、その進捗状況をしっかり見とどけて、その進捗に対してですね、できる限りのご協力をさせていただきたいと。できれば9月の上旬、そう遠くないときにですね、行ってみたいと。皆さんもご一緒されるならば、どうぞ。
 
(記者)
JRが言ってる暫定開業というのは、品川名古屋間のことでありますよね、知事が今おっしゃられた甲府神奈川新駅というのは新しい話なのかなと思うんですけれど、これ期成同盟会の他の知事にもこういった考えを訴えていくと?
 
(知事)
これからね、まずはその現場を見ないといけませんので、神奈川新駅の進捗状況はどうなってるのかと、神奈川新駅からといいましても、甲府東京まで150キロございますでしょう、従ってですね、その真ん中辺りにあるんじゃないかと思うんですけど、決してですね、その神奈川からこの東京まで行くにつきましても、これは関東ローム層よりも遥かに深いところ掘るので、地質はいわゆる北米プレートの上層部あたりを掘っていくんじゃないかと思うんですけども、そこら辺りですね、まだ不確定要素もあるんじゃないかと思います。さしあたって一番近い駅が神奈川新駅になるので、まずそこをですね、見る必要があるだろうと、東京駅ができても真ん中の駅ができてなければ、あるいは真ん中の工区がですね、工事が未着工であったり、できてなければ、部分開業ができませんから、ただですね、名古屋品川をまず開業するってことについては、需要予測ってのが出ておりまして、その需要予測で、これだけの利益を上げて、そして2017年から18年かけて2045年までに大阪までやるっていう、これが当初のJR東海さんの計画だったわけですけれども、全体債務3兆ぐらい当時抱えておられたわけですね。
その3兆円分、長期債務ですけれども、これが財投でポーンときましたので、それが減って結果的にですね、このこの財務の見直しがなされて2037年ですか、しかしその需要予測が今このコロナの中でですね、大きく揺らいでるってこともありますね。
従って、一定の速度ごとに2027年までに、品川と名古屋の間をやるっていうことだったわけですけど、これもう、今もう見直しをしなくちゃならない状況に立ち至ってるというのは現実でしょう。
ともあれですね、リニアを促進するということが我々の期成同盟会の共通した目的であります。既成のルートに立ち上がってやっていくとなれば、すでに出来上がってるもので一番近いところの駅というところでですね、まずはですね、それが実験線として出されるかいわゆる暫定開業になるか別にしまして、駅と駅を結ぶということが、まだどこもできてませんのでね、それをするとすれば神奈川駅しかないということで、そう申し上げたわけです。
これはあの、私自身の考えでございまして、折があればですね、皆様方にも申し上げたいと、JR東海さんにも申し上げたい。ただし他の知事さんたちとですね、意思疎通を図りながらということであります。
 
(記者)
期成同盟会に入るときの条件として2027年までのっていうのが入ってましたっけ、
品川名古屋間の開通を目指すというような文言があったかなとは思うんですけど、そこには今の知事の考えというのは矛盾するようなことかなと思うんですけど。
 
(知事)
現実が合理的ですからね、そしてそういうルートが設定されたと。
これは2011年の、正式に決まったのは6月です。そして営業主体といいますか事業主体これがJR東海ということで国交省から指定されたわけですね。それから始まったわけですね。
国策で決められたルートで、このルートについては、国交大臣意見、環境大臣意見というのが出されまして、地元の理解といいますか納得がなければ駄目だと、それだけではありませんで、この環境大臣意見などは明確にですね、南アルプスってのが重要な自然環境であるので、これを保護すること、これがですね、環境行政の使命であるとまで謳ってるわけです。そしてまた国交大臣意見も懸念が表明されてますけども、その懸念の一番最初に挙げられてるのがですね、大量の盛土が出ると、これについて懸念があると言われております。
我々はそうした言葉を今、チェックしてるわけですけれども、これはそういう国交大臣意見、環境大臣意見に基づいてやってるわけですね。
これそうしなさいとおっしゃってるから、それに基づいて専門部会を設け、JR東海さんのご了解のもとに、専門部会を設けて、そして国交省もですね、そのルートを前提にした議論を進捗させるために、有識者会議を開いてくださってるということですから、ですからこれ全てルートを前提にしてやってるわけです。
ただですね、地形とか地質の調査というのは、実は1979年からなされております。
ただしですね、その地形地質の調査というのは、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、そして、奈良県、三重県、大阪府について、三十余年かけてやったわけですね。
その間に静岡県の地質の調査、地形の調査はなされた形跡はありません。
従って突如決まってですね、決まったのは2009年か10年ぐらいでしょう。
そしてですからそれは当然、地質調査とか、いわゆる環境影響評価っていうのをきちんとしなくちゃいけないという、それを今やっているということで、昔からあったものとは別個のものを、またこの数年でやってるわけですから、いかに急いでもですね、それなりにかかる時間もあると、相手が自然ですから、そういうことであります。
2027年は、他のところも全部そういうことでやってらっしゃるので、東京都はどうなってるか、神奈川県はどうなってるか、この間は岐阜県の中津川に行きました。これはもう少なくとも車両基地につきましてはですね、造成の方も最終段階に来ていると、それからまた駅の周辺の人たちの理解もですね、美濃坂本ですか、そこができていると、どういうこの町を作っていくかという計画も市長さんから聞かされておりまして、それは私は全面的に賛成であるということでですね、意思疎通を図り、織部君と向こうの担当者がですね、ような形で意思疎通を図りながら情報を共有するようにしてるという、あれは同盟会い入る前でしたけども、もう入りましたので、まずは隣県との関係をきちっとしてあげていきたいと思っております。
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Posted by しょうぞう力 at 17:15│Comments(0)
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